猫の日なので「cats cats cats」のGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの結果を晒してみる

本日「2/22」は猫の日らしいです(日本限定)。本サイトは「cats cats cats」 なので何かネタを用意しようと考えていたのですが、手頃なものがなかったのでGoogleアナリティクスを用いた当ブログのアクセス解析をしてみます。さらに検索パフォーマンスが気になる方もいると思うので、SEO解析ツールのGoogleサーチコンソールの結果も公開します。

アクセス解析とは

アクセス解析とはサイトに訪れたユーザの属性や行動を分析することです。アクセス解析は様々な用途に使われますが具体的には以下のような用途が考えられます。

  • ブログ等を続けるためのモチベーション維持
  • マーケティング用途
  • セキュリティ対策

「ブログ等を続けるためのモチベーション維持」 のアクセス解析は、主に 「見てもらう」 ことが主眼のサイトでよく行われます。例えば本ブログも見てもらうことが主眼のサイトですが、単に見てもらうだけでも「どのくらい見られているのか」、「どのページを見られているのか」、「どんな場所からアクセスがあるのか」等、様々な情報があったほうが、ブログを続けるモチベーションの維持につながります。

「マーケティング用途」のアクセス解析は、主にECサイトや収益を目的としたブログサイトでよく行われます。この用途では、コンバージョン(CV) が重視され、コンバージョンを最大化するためにアクセス解析を用います。コンバージョンは直訳すると「変換」という意味ですが、マーケティングの世界では 「最終成果」を表します。この「最終成果」はサイト運営者が定義するもので具体的には以下のようなものが考えられます。

  • 商品の購入
  • 新規登録
  • ダウンロード

さらにコンバージョン率(CVR)というもあり、これはコンバージョン数をサイトの流入数で割ったものになります。この概念はWeb広告では特に重視されており、広告の費用対効果を知る上で重要な指標になっています。この辺りの概念はWebマーケティングやデジタルマーケティングの基礎知識となっているので興味がある方は調べてみてください。

「セキュリティ対策」のためのアクセス解析は、外部からの攻撃や情報漏えいを防ぐ目的で行われます。パケットキャプチャのログからDDoSの傾向を分析したりWebのアクセスログから攻撃パターンの分析をしたりします。この分野では単に解析するだけではなくフィルタリングの一部として用いたりファイアウォールと連動させたりして、攻撃に対する防御の一環としてアクセス解析が用いられることも多いです。

ただ一般的にはWebの文脈のおける「アクセス解析」は、セキュリティではなくマーケティングのためのアクセス解析を指すことが多いです。そしてアクセス解析を行うツールとして一番広く使われているのが Googleアナリティクス になります。

Googleアナリティクスとは

Googleアナリティクスは検索サービス最大手のGoogleが提供しているアクセス解析ツールです。GoogleのアカウントとGoogleアナリティクスのアカウントを作成して、トラッキングIDを取得してそれを解析したいサイトに設定すればアクセス解析を始めることができます。

以下はGoogleアナリティクスのホーム画面です。

基本的にはホーム画面を見れば全体のアクセスの傾向が分かるようになっており、「ブログ等を続けるためのモチベーション維持」のためだけならばこの画面を見るだけでも十分かもしれません。次からは本サイト(cats cats cats)のアクセスをより詳細に紹介していきます。ただGoogleアナリティクスでできる解析は種類が豊富なので、基本的なものを紹介します。

日別のアクセス数の傾向

日別のアクセス傾向は1週間で150のユーザ、新規ユーザは132訪れていました。平均エンゲージメント時間は、簡単に言えばページを見ていた時間であり、一人あたり1分37秒見ているようです。

インサイト

インサイトはGoogleが機械学習やAIを利用して、「気づき」を教えてくれます。といってもグラフをひと目見れば分かるものがほとんどです。

参照元種別

参照元種別を見れば検索で来たのか(organic)、どこかのリンクから来たのか(referral)がわかります。noneは参照元が不明の場合で原因はいろいろありますが、メールのリンクから来た等です。

国別ユーザ数

国別は日本が圧倒的1位ですが、アメリカ、中国、オーストラリア、カナダからのアクセスもあるようです。日本からのアクセスがあるのは以外でした。

維持率

ユーザの維持率にはコホート分析を用います。以下は1週間ごとにユーザを集団として分類(コホート)して、再訪したユーザの比率を維持率としています。それにしてもこんな低頻度の更新サイトでも1週目の維持率が4.2%もあるのは驚きです。

ページ別アクセス数

ページ別アクセスでは、人気ページがわかります。この1週間で人気の記事は暗記が苦手な人間が「AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト」に5日間で合格した話のようです。

市区町村別ユーザ数

市区町村別では横浜市が多いみたいです。続いて、港区、新宿区、大阪市と続いています。エンジニアの分布が分かって面白いです。

OS別ユーザ数

OS別ではWindows/Mac/iOSという順当な結果がでました。これがTwitter等で拡散されていたらiOSがトップに来る気がします。

デバイス別ユーザ数

デバイス別ではデスクトップが70%と圧勝です。まぁ、技術記事なので順当だと思います。

ブラウザ別ユーザ数

ブラウザ別はChromeがダントツなのは当然として、まだIEやOperaからアクセスがあるのはなかなか味わい深いです。Edgeは旧Edgeか新Edgeなのかよく分かりませんでした。

解像度別ユーザ数

まさか解像度も取れているとは思いませんでした。Full-HD,WXGA+,WQHDの順でした。375x667は少し古めのiPhoneですね。

Zennのアクセス

自分はこのサイト以外にもZennに記事を投稿していますが、ZennはGoogleアナリティクスに対応しているので同じように解析可能です。

Zennへのアクセスはこのサイト(cats cats cats)とは違い、一ヶ月で2.1万という桁違いのアクセスになっていますが、これは絶対にRosetta 2を入れてはいけないM1 Mac開発環境構築 2021-2-1版という記事が技術記事にしてはバズったからです。この記事は現在124のLikeを貰いピーク時(2/2)に一日で1.1万PVを稼ぎました。1.1万PVは本サイトの10ヶ月分のPVに相当します。特に目立つような記事だとは思わなかったのですが、はてなブックマークで人気が出て、さらにGIGAZINEの2021年2月2日のヘッドラインニュースにも取り上げられたことが要因らしいです。TwitterでもZennのトピックやはてなのホットエントリーで取り上げらていました。このような最果ての個人ブログだとバズることはほぼないですが、人気のサービスで記事を公開すると思いの外バズることがあるということを身を持って知りました。

ちなみに以下がそのときのZennのGoogleアナリティクスのリアルタイムの結果です。過去30分のアクセス人数やアクセス場所が分かってとても興味深い内容になっています。

国別の表示も面白くて30カ国以上からアクセスがありました。エストニアやバングラディッシュ、チリ、ラオス、ミャンマー、パラグアイ、サウジアラビアなど普段はお目にかからない国からのアクセスがあるとテンションが上ります。

Googleサーチコンソールの結果

Googleサーチコンソールは主に検索パフォーマンスを見るために使い、SEO(Search Engine Optimization)をするときに重宝します。もちろんSEOせずともどんな検索キーワードでサイトに飛んできたのかを見るだけでもニヤニヤできます。結果は以下の通りで検索の表示回数が2.85万回で、そのうちクリック数が1,498回でクリック率は5.3%みたいです。一般的なクリック率は1%程度で技術分野でも3%ぐらいが平均らしいので5.3%は高いほうだと言えます。

アクセス解析の小噺

ちょっと余談ですが昔から行われているアクセス解析の一種に、「アクセスカウンター」を設置してサイトの来訪者を数えるというものがありました。アクセスカウンターはブログの黎明期や「テキストサイト」^1と呼ばれるブログのご先祖様みたいなものが流行っていた時代に多く見られましたが、最近では見かけることも少なくなってきました。その理由としてはGoogleアナリティクスのような高機能なアクセス解析ツールが普及したことや、「いいね数」や「ライク数」や「ブックマーク数」や「LGTM数」や「フォロワー数」等のいわゆるソーシャルカウントが普及したのでアクセス数がそれほど重視されなくなったことが挙げられると思います。昔はアクセスカウンターの1000や7777等のキリ番をGetしたら報告して喜び合うという風習がありましたが、今やインターネット老人会の回顧録にしか出てこないお伽噺になろうとしています。時代が流れるのは早いですね・・・

アクセス解析の利用規約について

さて非常に便利なアクセス解析ですが、必ずやっておくことはサイトの利用規約にGoogleアナリティクスを利用していることを記載しておくことです。そうしないと規約違反になってしまいます。本サイトでは「アクセス解析について」に記載しております。

また、Googleアナリティクスのスクリーンショットの掲載も以下のサイトを見るに問題なさそうです。

まとめ

2/22が猫の日にあやかって、本サイト(cats-cats-cats)のGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールについて、本サイトのアクセス状況を公開しました。アクセス解析に興味があってもなかなか他のサイトの具体的なGoogleアナリティクスの情報が出てこないので思い切って掲載してみました。

こういうことができたのも本サイトがアクセス数にあまりこだわっておらず広告も掲載していないからだと思います。やはり広告をつけていると収益が計算できてしまうので公開しづらくなっていたと思います。

ちなみに来年の猫の日は2022/2/2でさらに、にゃん🐈にゃん🐈なので頑張って記事を投稿したいと思います🐈

本記事がGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを利用したい方の一助になれば幸いです。

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